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  古道・八王子(道)往還

 

横浜の古道「八王子往還」は何処をどのように走っていたのか。漠然と16号線と重なっていたかのように思われているようだが、実際に今の道路のどこが八王子往還だったのか。

八王子往還は「八王子道」「絹の道」とも呼ばれる古道で、現在の国道16号線にほぼ沿ったルートで形成されていた。

 「絹の道」とは、生糸を集積地から横浜まで運搬する道だったことから呼ばれた名称であるが、八王子往還は難路であったことから、恩田川沿いの「神奈川道」が主に生糸運搬用に使われていたと見る向きもある。

16号線は相模原市を経て八王子に至るため、横浜では八王子街道と呼ばれている。この八王子街道の鶴ヶ峰から左に枝分かれする道が現在の厚木街道である。

厚木街道は古くは相州道と呼ばれ、神戸(ごうど)町から坂本町までは八王子往還とほぼ平行に走っていた。相州道は坂本町からは西谷上水道を通って三反田町に入り、本宿小学校の北側を通って厚木街道に合流していくルートだった。

さて往時の八王子往還は、今では考えられない程に蛇行していて馬が通行するのも難しいと言われていた。丘を幾つも越えて、川を渡り返す相当の難路であった。

近年整備された「和田村道橋改修碑」からその一端が窺える。八王子へ往復する道は和田村の山中を通り、雨や雪の日は人も馬も遭難の憂き目に遭うことが珍しくなかった。江戸時代には今の釜台町から上星川の尾根筋が、「和田山」と呼ばれて東川島町の随流院まで迂回路はなかった。

八王子往還の道幅は今残っている道から類推すると、2m~2.2m位で人が二人並んで歩くのは難しい狭路であった。

 

沿道には所々に地蔵や道祖神が祀られていて街道の名残を感じさせられる。また出羽三山の碑などが設置されていて、僅かに往時の様子が偲ばれる。当時は、ハイキングコースや林道のようなものであったらしく、水田は極端に少なく畑が多かったという。

八王子往還は古道・東海道から芝生町で右に枝分かれして始まっている。当時の芝生町の名は失われ、今は浅間町となっている。今も浅間町4丁目に「追分」の碑が立っている。

ここから松原商店街の北側を通って、宮田町公園の一本北側の道を通り16号線を横断する。ちなみに今の松原商店街は旧東海道であり、その名は街道の両側に松が植えてあった事から起こったようだ。

 

   以下、八王子往還(赤線)を今の道路でなぞってみる。

 

少しだけ16号線の南側を通り、サティの前で16号線に流入する。この後、八王子往還は暫く16号線と重なって進む。
      (右側の青線は東海道) 

            

    
   追分の碑 平成15年に保土ヶ谷区役所によって建てられた。
    
      
            
 
    
 古道の面影は失われ、今はすっかり忘れられた東海道(下)
 


     


 

 

 

        八王子往還 東川島町 道祖神


          
     
 環状2号線を越えた所に一体の道祖神が補修されて今でも鎮座している。

正観寺の西側駐車場にも道祖神と八王子の道標がある。八王子往還はNTTの東から右に巻いて北西側で16号線に戻りすぐに横断している。ここからは暫く16号線の南側を通るルートになっている。

  

     正観寺西側の石仏


      

 マルエツの前では少し南側に迂回し、そこに道祖神、庚申塔、地神塔が今も近在の人に守られ祀られている。

     

       
        西谷の石仏 地神 (三体)

     


 

 西谷商店街を通った後は、新幹線の手前で左にそれてガードを潜ってす ぐに右折して、踏切を越えて16号に合流する。フジカラーの手前で北にそれて行き、日産プリンスの北から西に回り16号に戻っていく。

愛宕信号から少し北側に迂回し、16号を横切った後は帷子川の北側を通って行く。この愛宕信号の手前には道供養塔(1736年)があり、信号の右側には不動塔が祀られている。

 

 

       

 
   
 

 16号と帷子川の中間を通っていた八王子往還は、白根の信号で16号に合流しすぐに北側にそれて行く。このあたりの道は現在失われて住宅地になっているようだ。鶴ヶ峰浄水場の南、鶴ヶ峰本町第二公園の北側を通っている。


         
 
 
 

往還は鶴ヶ峰本町の信号で16号と合流する。合流地点の手前の右側には今も地蔵が祀られ、鶴ヶ峰本町の左側には庚申塔が残っている。

今宿東町の信号からは北側に半月の形で16号線を迂回したルートになっている。今宿西町の信号で16号に合流する。

         



         鶴ヶ峰本町の石仏


         

 

八王子往還は暫く16号線上を行くが、筑池の交差点から再び北側にそれて行き、都岡町で中原街道を横切って行く。